0276-46-0311
休診 : 土曜午後/日祝

整形外科

整形外科・リハビリテーション科について

整形外科では、骨・関節・筋肉・腱・靭帯・脊椎・神経などの運動器に対する外傷、変性疾患、スポーツ傷害、関節リウマチなどの炎症性疾患、骨粗鬆症などの全身性疾患、そして交通事故や労働災害(労災)によるケガを扱います。乳幼児から青壮年、高齢者までのあらゆる年代を対象としています。各種整形外科疾患に対して入院・外来治療を行っております。



具体的には、以下のような症状の方が対象になります。

  • 関節が痛い
  • 関節や背骨が変形している
  • 腰や首が痛い、肩がこる
  • ぶつけたり、ひねったりした
  • 骨折や脱臼をした
  • スポーツでケガをした
  • 脚がだるい、歩きにくい
  • 手足がしびれる・感覚がおかしい
  • 手足が腫れている
  • 手足に力がはいらない、動かしにくいい
  • 筋力の低下を感じるのでリハビリをしたい
  • 骨がもろくなっていないか心配
  • 最近、身長が縮んできた

身体所見や画像所見から診断を行い、薬物治療やリハビリテーション(運動療法・物理療法)といった手術をせずに治す保存的治療はもちろん、手術が必要な場合は積極的に手術治療を行い、痛み・しびれの緩和、機能の回復・改善を目指します。

検査設備として、MRI、CT、骨密度測定装置(DXA法)、神経伝達速度検査装置、超音波診断装置などの整形外科の診断に必要な高精度の機器を揃えています。医療機器の紹介

機能回復や疼痛緩和で重要な役割を担っているリハビリテーション(理学療法士による運動療法・物理療法、マッサージ)を受けることが可能です。特に高齢の方では、歩行・移動能力の低下が起こると、転倒しやすくなったり、自宅に閉じこもりになったりして、日常生活を送るうえで不自由な状態となります。当科では転倒予防や筋力強化のためのリハビリテーションにも力を入れております。その他、装具治療、身体障害者診断書(肢体)や介護保険申請書の作成も可能です。

上記症状でお困りの場合は、ぜひ城山病院整形外科を受診ください。患者さんが現在苦しんでおられる症状を和らげること、早期に運動機能を回復させることを目指し、患者さんのために全力を尽くすことをお約束します。

特色

当院は東毛地域である太田・館林保健医療圏の第二次救急医療機関・二次救急指定病院であり、急性疾患(ケガや痛み)に対し最新の医療技術を応用し、迅速に適切な治療を施せる体制を整えております。特に、手足(四肢)の骨折・脱臼、高齢者の骨折、手の病気(手の外科)、骨粗鬆症、関節外科、慢性疼痛(頚部痛・腰痛・下肢痛)に力を入れて取り組んでいます。

李 相亮部長は20年以上骨折治療に携わってきており、患者さんへの負担の少ない、早期の機能回復を目指した最先端の治療を取り入れています。群馬県で3名しかいない日本骨折治療学会評議員(太田市内では唯一)を務めており、骨折治療のプロフェッショナルを自負しております。

また、昭和大学より手外科専門医が週1回(川崎教授:水曜日午前)外来診察を行っており、最先端のこまやかな診療が可能です。

群馬県内でも多くの高齢者骨折の手術を担ってきた当院では、地域のニーズに応えるべく、2024年8月に高齢者骨折治療センターを新たに開設しました。高齢者骨折治療センターでは、高齢者の三大骨折といわれる大腿骨近位部骨折(脚の付け根の骨折)、脊椎圧迫骨折(せぼねの骨折)、橈骨遠位端骨折(手首の骨折)を中心に、高齢者の骨折に対する専門的な治療を行っております。

対象疾患

手足(四肢)・背骨の骨折

上肢・下肢(手足)のあらゆる骨折に対して、治療を行っています。早期に痛みを取り除き、早期の機能回復や社会復帰を目標に、基本的に手術治療を行うことが多いですが、手術を行わない保存的治療(ギプスなどによる固定)を行う場合もあります。手・指、足首、鎖骨、手首、大腿骨、下腿骨、踵、膝蓋骨の骨折などの治療を数多く行っています。国際的な骨折治療研究組織であるAO財団によって推奨されているAO法に基づき、低侵襲な最先端の手術治療を行っております(AO Trauma上級会員が1名・日本骨折治療学会評議員が2名所属)。


高齢者の骨折は、骨粗鬆症を背景に転倒などの軽微な外傷をきっかけに発生することが多いです。これらは脆弱性骨折と呼ばれ、高齢者の日常生活動作能力を低下させ、健康寿命の低下につながります。当科では、大腿骨近位部骨折(大腿骨頸部骨折・転子部骨折)、橈骨遠位端骨折、上腕骨骨折などの脆弱性骨折に対し積極的に手術治療を行い、早期の機能回復を目指しております。特に、股関節周囲の骨折である大腿骨近位部骨折では、良好な歩行機能の回復を実現するために、できるだけ早期に手術を行い、手術後に速やかにリハビリテーションを開始しております。

脊椎圧迫骨折(背骨の骨折)に対しては入院治療による保存的治療を行っています。オーダーメイドのコルセットを早期に作製し、速やかなリハビリテーションを開始し、早期の自宅復帰を目指しております。

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手外科(手のケガ・痛み・しびれ)

日本手外科学会認定手外科専門医である川崎医師(昭和大学横浜市北部病院整形外科・教授)が毎週水曜日に外来診療と手術を行っています。手・手関節の変性疾患、手の脱臼・骨折、腱の断裂、ばね指、末梢神経障害(しびれ)の治療や顕微鏡を用いたマイクロサージャリーによる血管縫合・神経縫合を行っています。 末梢神経障害(手根管症候群・肘部管症候群など)を診断するため、神経伝達速度検査装置による検査も積極的に行っています。

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骨粗鬆症

骨粗鬆症は、「骨が弱くなって骨折しやすくなる病気」です。全国に1300万人近い患者さんがいると言われていますが、その多くは診断されずに未治療のままです。太田市内で唯一の日本骨粗鬆症学会認定医である李相亮医師が毎週火曜午後に、最新の「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」に基づき、「いつのまにか骨折」を防ぎ、健康寿命延伸につながるような骨粗鬆症の診断・治療を行っています。

骨粗鬆症外来はこちら

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難治骨折・偽関節(治りにくい骨折)

骨折は怪我をしてから半年位までに骨がくっついて治るのがほとんどです。しかし、骨折の5%は治療をしたにもかかわらず治らないと言われています。このように骨折が治らない状態は、「偽関節」・「難治骨折」と呼ばれます。これらの治りにくい骨折、「難治骨折」の治療には専門的な知識が求められます。難治骨折外来では、骨折が治らずお困りの患者さんを、専門的な知識・最先端の治療戦略を持って治療にあたっています。これまでに数多くの難治骨折の治療に携わってきた、李相亮部長が外来診療(月・火・金曜)と手術を行っています。

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変形性膝関節症・変形性股関節症

変形性関節症の原因は、関節軟骨の老化によることが多く、肥満も関与していると言われています。 関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、使い過ぎによりすり減り、関節の変形が進行します。変形の度合いに応じて、下肢筋力強化、バランス強化や温熱療法などの理学療法、装具療法、薬物治療・ヒアルロン酸の関節内注射を組み合わせて治療を進めます。変形性関節症が進行すると、股・膝関節の痛みにより歩行困難となり、日常生活が不自由になります。 そのような場合、人工関節置換術(TKA:人工膝関節置換術・THA:人工股関節置換術)を行います。




これまでに1500関節以上の人工膝関節手術(TKA)に携わってきた、入内島医師が毎週火曜午後と木曜午前に変形性膝関節症の専門外来を行っています。

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これまでに長年股関節疾患の治療に携わってきた、岡本副部長が毎週木曜午前に股関節専門外来を行っています。

股関節外来はこちら


変形性膝関節症 → TKA術後
左変形性股関節症 → THA術後

スポーツによるケガ

下肢の関節である膝・足関節や筋肉のスポーツによるケガ(半月板損傷、靭帯損傷、捻挫、肉離れ、疲労骨折)の治療を多く行っています。薬物治療・装具療法・リハビリテーションの保存的治療や手術治療を行っています。



日本膝関節学会評議員である入内島医師が毎週火曜午後と木曜午前に膝関節・スポーツの専門外来を行っています。手術適応がある場合、膝関節鏡を用いた手術(半月板切除術、半月板縫合術、靱帯再建術)を行っています。

足・足関節のスポーツによる怪我は、足の外科外来にて豊島医師が診療にあたります。保存的治療のみならず、足関節鏡を用いた手術も積極的に行っています。

上肢(手関節・肘関節、手指)のスポーツのケガ(骨折、脱臼、捻挫、腱損傷、野球肘、テニス肘など)は、手外科外来にて川崎教授が診療にあたります。保存的治療のみならず、手・肘関節鏡を用いた手術も積極的に行っています。

腰痛・下肢痛・頚部痛(脊椎疾患)

急性腰痛症、慢性腰痛症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、頚部痛・肩こりに対する治療を多く行っています。薬物治療やブロック治療(硬膜外神経ブロック・神経根ブロック)、リハビリテーション、装具療法による保存的治療を行っています。保存的治療で十分な効果が得られない患者さんには手術治療を検討します。


足の病気・関節リウマチ

変形や外反母趾などの足の機能障害、足関節不安定症、足関節の捻挫などの足や足首の病気やケガを専門的に診断・治療します。手術だけではなく、リハビリや装具などによる保存的治療も行います。保存的治療で症状が改善しない場合には、手術を検討します。また、関節リウマチの方に対して、リウマチ専門医による診断・治療・関節再建の手術を行っています。


2022年7月より新たに足の外科・リウマチ外来を開設しました。足の外科専門であり、日本リウマチ学会の専門医・指導医でもある豊島 洋一医師が診療・手術を担当します。

リハビリテーション(理学療法)

リハビリテーションが必要な方、希望される方は整形外科受診が必要となります。詳しくは、
リハビリテーション部を参照ください。

手術実績

SWIPE

2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
大腿骨近位部骨折 99 94 86 145 165
下肢骨折(上記以外) 35 24 49 56 90
橈骨遠位端骨折 26 26 28 29 41
上肢骨折(上記以外) 27 29 20 43 58
手外科手術 98 77 76 64 77
関節鏡手術
(手・肘・膝関節)
20 18 8 4 28
人工関節置換術
(肘・膝・股関節)
9 3 7 20 58
脊椎 0 0 0 6 3
偽関節・変形矯正 6 4 5 8 9
抜釘 52 33 36 54 32
その他 16 21 25 35 19
388 329 340 464 580

SWIPE

診療スケジュール

基本的には予約外来の形をとっております。予約表持参の上、受付をお願いします。
予約を取られてない方は、直接受付窓口にお越しください。予約制となっており、予約患者さんの診察が優先となるため、予約のない新患患者さんや再診の患者さんには、長い時間お待ち頂く場合があります。事前にお電話(☎0276-46-0311)をして頂き、予約を取ることをお勧めいたします。

SWIPE

整形外科・
リハビリテーション科
午前 李相亮
岡崎裕一郎
李相亮
入内島崇紀
川崎恵吉
岡本怜士
岡本怜士 李相亮
(毎週)
石田憲太朗
(第2・4週)
齋田
(第1・5週)
藤田浩明
(第2・4週)
恩田啓
(第3週)
午後 李相亮
入内島崇紀
難治骨折外来 李相亮
(午後のみ;
整形外科外来
にて)
骨粗鬆症外来 李相亮
(午後のみ;
整形外科外来
にて)
股関節外来 岡本怜士
(午前のみ;
整形外科外来
にて)
手外科外来 川崎恵吉
(午前のみ;
整形外科外来
にて)
膝・スポーツ外来 入内島崇紀
(整形外科外来
にて)
入内島崇紀
(午前のみ;
整形外科外来
にて)
足の外科・
リウマチ外来
豊島洋一
(午前のみ)
(第1・3・5週)

SWIPE

受付時間

平日

午前 8:30〜11:30

土曜

午前 8:30〜11:30

診療時間

平日

午前 9:00〜12:00

土曜

午前 9:00〜12:00

休診日
土曜午後・日曜・祝祭日・夏季休暇・年末年始休診

*予約は基本的に30分間隔としております。

※9:00予約の場合は、9:00~9:30の間に診察となります。また、状況により時間通りに診察できない場合もありますので、ご了承の程お願いします。

外来診察予約に関してはこちら

お問い合わせはこちらまで0276-46-0311

担当医師

李 相亮

り そうりょう

副院長 兼
整形外科部長
高齢者骨折治療
センター長

李医師

出身大学

平成12年 神戸大学医学部卒業

資格

  • 医学博士
  • 昭和大学整形外科兼任講師
  • 日本整形外科学会整形外科専門医
  • 日本整形外科学会認定スポーツ医
  • 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
  • 日本再生医療学会再生医療認定医
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 日本骨粗鬆症学会評議員
  • 日本骨折治療学会評議員
  • AO Trauma上級会員
  • ロコモアドバイスドクター
  • Orthopaedic Trauma Association, International member
  • Journal of Orthopaedic Science, editorial board member

専門分野

外傷、難治骨折、骨粗鬆症

岡本 怜士

おかもと さとし

整形外科 副部長
おおた人工関節
センター長

岡本医師

出身大学

平成23年 愛知医科大学医学部卒業

資格

  • 日本整形外科学会 整形外科専門医

専門分野

股関節外科

岡崎 裕一郎

おかざき ゆういちろう

整形外科医長

岡崎医師

出身大学

令和2年 日本医科大学医学部卒業

専門分野

整形外科一般

川崎 恵吉

かわさき けいきち

昭和大学横浜市北部病院 副院長・整形外科 教授

出身大学

平成3年 昭和大学医学部卒業

資格

  • 医学博士
  • 日本整形外科学会 整形外科専門医
  • 日本手外科学会認定手外科専門医
  • 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
  • 日本手外科学会 理事
  • 日本手外科学会 代議員
  • 日本骨折治療学会 評議員
  • 日本肘関節学会 評議員

専門分野

手外科、マイクロサージェリー、
肘関節外科

豊島 洋一

とよしま よういち

東京都立大塚病院
整形外科・関節疾患治療センター 部長

出身大学

平成13年 昭和大学医学部卒業

資格

  • 医学博士
  • 日本整形外科学会専門医・認定リウマチ医
  • 日本リウマチ学会評議員・指導医・専門医
  • 日本足の外科学会認定医
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
  • 日本リウマチ財団登録医

専門分野

足の外科、関節リウマチ

恩田 啓

おんだ あきら

善衆会病院 慢性運動器疼痛センター センター長

出身大学

平成6年 福島県立医科大学医学部卒業

資格

  • 医学博士
  • 日本整形外科学会 整形外科専門医
  • 日本整形外科学会 脊椎脊髄病医
  • 日本整形外科学会 運動器リハビリテーション医

入内島 崇紀

いりうちしま たかのり

おおた人工関節センター・副センター長

出身大学

平成14年 群馬大学医学部卒業

資格

  • 医学博士
  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本スポーツ協会認定スポーツドクター
  • 日本大学機能形態学 兼任講師
  • 日本膝関節学会評議員
  • 日本臨床バイオメカニクス学会評議員・編集委員
  • 関東膝を語る会 世話人

専門分野

膝関節治療、人工膝関節手術、関節鏡手術(前十字靱帯再建術、半月板手術)

藤田 浩明

ふじた ひろあき

出身大学

平成25年 群馬大学医学部卒業

資格

  • 日本整形外科学会 整形外科専門医

石田 憲太朗

いしだ けんたろう

出身大学

平成30年 帝京大学医学部卒業

専門分野

整形外科

手術を受けられる患者さんへ

当院は日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)に参加しています。なお、ご自身の診療情報を研究に使用してほしくない方は申し出てください。それを理由に不利益を受けることはありません。
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整形外科からのお知らせ

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