足の外科・リウマチ外来
足の外科外来について
足や足首の病気やケガを専門的に診断・治療することができます。手術だけではなく、リハビリや装具などによる保存的治療も行います。保存的治療で症状が改善しない場合には、手術を検討します。対象となる主な疾患は、変形や外反母趾などの足の機能障害、足関節不安定症、足関節の捻挫などです。
担当医師の豊島 洋一は、日本足の外科学会の足の外科をさがす 病院検索にも登録されています。
https://www.jssf.jp/general/hospital/loca/a2b3_0276-46-0311.html
対象疾患
(1)外反母趾
足の母趾が外側に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。同時に第2足趾の下に潜り込み、第2足趾の変形を起こします。突出部が靴に当たって痛むことが多いです。
初期の場合は夜間や歩行時に装具やインソールを使用すると痛みが落ち着くことが多いです。変形の進行は、本人の年齢や背格好、家系的な因子が関係しており、抑えることはなかなか難しいです。痛みが強まり、靴を履いての歩行がつらくなった場合は手術の適応となります。
外反母趾の手術法にはいろいろありますが、当院では軽度から中程度の変形までは、最小侵襲手術であるDLMO法(第1中足骨遠位直線状骨切り術)を行っています。高度変形に対してはLapidus法(TMT関節固定術)を行っています。
手術は1時間以内で終了し、翌日から歩行が可能です。従来の靴が履けるようになるのには2ヵ月ほどかかります。
(2)足関節靭帯損傷
足関節の靭帯損傷の患者さんに対して早期かつ安定した症状の改善が可能とされる、足関節鏡を併用したInternal Brace(Arthrex)を使用した靱帯再建補強術を行っています。
(3)変形性足関節症
変形性足関節症は、加齢や外傷、関節リウマチなど、さまざまな原因により足関節の軟骨がすり減った状態です。軟骨が消失し、軟骨の下の骨通しがあたり、痛みや歩行障害が起こります。
リハビリや装具などの保存療法を行って、症状が改善ない場合に手術を検討します。手術には、骨切り術、関節固定術、人工関節があります。患者さんの年齢や生活活動レベルに合わせた、最小の手術を計画します。
(4)足底筋膜炎
朝起きた時にかかとが痛い、歩行時にかかとが痛いという症状があります。原因は、足底腱膜とかかとの骨が付着する部位に、強い牽引力がかかり、踵設置時の荷重による衝撃による、過大な負荷が原因です。
治療方法は、基本的に保存的治療です。リハビリで、アキレス腱や足底腱膜のストレッチを行います。インソールも効果的です。必要に応じて局所の注射を行います。それでもよくならない時には、手術を検討します。
関節リウマチ外来について
関節リウマチは「痛み」があるというイメージがありますが、痛みよりも関節の腫れや指のはばったい感じを訴えられることが多く、つらい痛みを伴うことは少ないです。関節の中にある滑膜という組織が免疫の異常により増殖し、結果として関節が腫れます。朝起きたら手がはばったい、こわばる、指が腫れているなどの症状が出てきたら放っておかないで当院へご相談にください。リウマチ専門医による診療を受けることができます。
担当医師の豊島 洋一は、日本リウマチ学会の専門医・指導医を有しており、リウマチ専門医・指導医・施設検索に登録されています。
http://pro.ryumachi-net.com/
関節リウマチは、過去には不治の病という印象がありましたが、現在はほかの人と同じ生活をおくることができる「寛解」の状態にすることが可能です。「適切な治療を適切なタイミングで」行うことが必要です。
当院では、関節リウマチの診断に必須である抗CCP抗体を測定することができます。また、リウマチ専門医による関節の身体評価とMRIなどの精密検査を行うことができます。「寛解」を獲得して、従来の生活を送ることができることを目標としています。
関節リウマチ患者さんの特徴的な手足の変形
関節リウマチ患者さんの変形した手足の手術も行っています。
フランスの有名な画家 ルノワールも関節リウマチでした。
手術により関節リウマチで曲がった指をまっすぐにすることができます。
診療スケジュール
基本的には予約外来の形をとっております。予約表持参の上、受付をお願いします。
予約を取られてない方は、直接受付窓口にお越しください。予約制となっており、予約患者さんの診察が優先となるため、予約のない新患患者さんや再診の患者さんには、長い時間お待ち頂く場合があります。事前にお電話(☎0276-46-0311)をして頂き、予約を取ることをお勧めいたします。
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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ー | ー | ー | ー | 豊島 洋一 (第1・3・5週) (午前のみ;整形外科外来にて) |
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かかりつけ医の紹介状(診療情報提供書)や、これまでに検査された画像(レントゲン写真やMRI、CTなど)をお持ちいただけますと、初診時により多くのご説明・治療方針のご提案が可能となります。当院で治療を開始するまでの治療歴が大変重要なので、どのような治療法が最適かの判断材料となります。
受付時間
平日
午前 8:30〜11:30
診療時間
平日
午前 9:00〜12:00
- 休診日
- 土曜・日曜・祝祭日・夏季休暇・年末年始休診
*予約は基本的に30分間隔としております。
※9:00予約の場合は、9:00~9:30の間に診察となります。また、状況により時間通りに診察できない場合もありますので、ご了承の程お願いします。
お問い合わせはこちらまで0276-46-0311
担当医師
豊島 洋一
とよしま よういち
東京都立大塚病院
整形外科・関節疾患治療センター 部長
出身大学
平成13年 昭和大学医学部卒業
資格
- 医学博士
- 日本整形外科学会専門医・認定リウマチ医
- 日本リウマチ学会評議員・指導医・専門医
- 日本足の外科学会認定医
- 日本骨粗鬆症学会認定医
- 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
- 日本リウマチ財団登録医
専門分野
足の外科、関節リウマチ